「携帯電話用電池」という記事の中で、「リチウムイオン電池の場合は継ぎ足し充電でも、使いきり充電でも同じなので安心」と書いたのですが、そうでもない事が分かりました。
リチウムイオン電池は1991年にソニーによって商業的に実用化された、比較的新しい電池です。
リチウムイオン電池は他の二次電池に比べて、軽量かつ大容量であるということで広く普及しました。最近の携帯電話の電池はメーカーに関係なく全てリチウムイオン電池なのも、この軽量化が実現できたことが原因の一つではないでしょうか。
そしてリチウムイオン電池ではメモリー効果はみられません。
つまり、“継ぎ足し充電を行っても問題ない”ことになります。
それなのに「リチウムイオン電池でも継ぎ足し充電をすると電池の劣化が早まる」と感じる人が少なからずいるようです。
これには保存温度が関係しているようです。
リチウムイオン電池は温度や充電レベルといった保存状態によって劣化の程度が変化します。
フル充電で温度が高いほど劣化がひどく、低温で充電レベルが低いほど劣化しにくいのです。
毎日寝る前などに充電をする習慣のある人の携帯電話はほぼ毎日フル充電状態です。
夏など気温の高い時はやはり劣化しやすく、このような状態が続くことでより劣化が進むことが、「リチウムイオン電池でも継ぎ足し充電をすると電池の劣化が早まる」という印象の原因だと考えられるようです。
長期間使わない場合は、あまり充電していない状態で、涼しいところに置いておくというのが、リチウムイオン電池を長持ちさせる秘訣のようです。
メモリー効果とは、「電池を使い切らずに継ぎ足し充電を繰り返すと、見かけ上の電池の充電容量がどんどん減って行き、電池の寿命が来ていないのに短時間しか使用できなくなってしまう現象」、あるいは
「バッテリ内の電力を完全に放電しないで再充電を行なうと、その充電レベルをバッテリが記憶してしまい、再放電時もそのレベルに達すると、電力は残っているにもかかわらず電力供給を停止してしまうという特性。」とのことです。
充電レベルを記憶することからメモリー効果と呼ばれるんですね。
メモリー効果は一時的なもので、長時間の放電を行うことで通常は解消されます。
また、最近はメモリー効果を防止するために放電機能(リフレッシュ機能)を持った充電器も発売されています。
メモリー効果はニカド電池やニッケル水素電池などで起こりますが、これらの電池を使う場合は必ず完全に放電されるわけではないので、メモリー効果を意識するしないに関わらず、メモリー効果が発生している状況は沢山あるそうです。
電池は大きく化学電池と物理電池に分かれます。
化学電池は更に一次電池、二次電池、燃料電池に分かれ、物理電池には太陽電池が含まれます。
一次電池とは一般的に乾電池と呼ばれる電池で、アルカリ電池やマンガン電池などの使い捨ての電池を指します。
それに対して二次電池とは蓄電池やバッテリーと呼ばれる電池で、使い切っても充電すれば繰り返し使える電池のことを指します。二次電池にはニカド電池や、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などがあります。また、携帯電話用電池はほとんどが二次電池です。
二次電池は一次電池に比べ、充電器が必要で値段も高めですが、数百回から千回程度は繰り返し使えるので、長い目でみればお得といえます。
二次電池は使わないでほっといても時間と共に充電した電気が失われていく(自然放電)ので、長期間ほっといた後に使用する場合は、自然放電によって失われた電気を取り戻すためにまた充電をしなくてはいけません。
また、自然放電によって失われる電気の量は、二次電池の種類やその保存状態などによって変わってきます。